マルチモーダルAIが身近に
画像を使って生成AIと会話ができるBingの「Visual Search in Chat」。
マルチモーダルAIが身近になってきた気がします。
応報範囲は大きく広がります。
グラフの画像を使い、分析もできそうな感じになってきました。
例えば「消費者物価指数」の推移。
左から右にデータを読み取る方がAIが得だからか、横棒グラフがよいようです。
総務省統計局が公表した「2020年基準 消費者物価指数 全国 2023年(令和5年)6月分(2023年7月21日公表)」のデータです。
グラフに使う数値は「e-Stat」からダウンロードしています。
画像のグラフの分析をお願いします
Bingのプロンプト欄の右上から画像をアップロードできます。
比較的うまくいった依頼方法です。
こちらの画像のグラフの分析をお願いします。
「消費者物価指数」のグラフです。
「2022年1月」から「2023年6月」までの期間の棒グラフです。
「2022年1月」の値は100.3 、「2023年6月」の値は 105.2 です。
はい、分析いたします。👩💻
消費者物価指数(CPI)とは、全国の世帯が購入する財やサービスの価格の平均的な変動を測定するもので、総務省統計局が毎月作成しています1。結果は各種経済施策や年金の改定などに利用されています1。
こちらのグラフは、2022年1月から2023年6月までの期間の消費者物価指数(CPI)を棒グラフで表したものです。グラフから以下のことが分かります。
- 2022年1月から2023年6月までの期間において、消費者物価指数(CPI)は上昇傾向にありました。最低値は2022年2月の100.3で、最高値は2023年6月の105.2でした。
- 2023年6月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で3.3%上昇しました2。これは、2ヵ月ぶりに伸び率が拡大したことを示しています2。
- 2023年6月の消費者物価指数(CPI)の上昇には、エネルギーや食品などの価格上昇が寄与しています3。特にエネルギーは、原油価格の高騰や電力需給の逼迫などにより、前年同月比で26.9%上昇しました3。
以上が、こちらのグラフの分析です。ご参考になれば幸いです。😊
消費者物価指数(CPI)が上昇傾向になった要因として何が考えられますか。
消費者物価指数(CPI)が上昇傾向になった要因として、以下のことが考えられます。
- 原油価格の高騰や電力需給の逼迫などにより、エネルギー価格が上昇しました1。特に電気代は、大手電力7社が6月に家庭向けの電気料金を引き上げたことが影響しました1。
- 鳥インフルエンザや飼料高の影響があった鶏卵や、原材料や資材の価格上昇で炭酸飲料や洗濯用洗剤などの食品や日用品の価格が上昇しました1。
- 新型コロナウイルス禍からの経済活動の正常化で、外食や宿泊料などのサービス価格が上昇しました2。特に宿泊料は、観光需要が強いことや全国旅行支援の申し込みが再開されたことが影響しました2。
- 米国では、12月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比で39年ぶりに大幅に上昇しました。住居費や中古車の価格上昇が主因でした。米国の物価上昇は、日本にも影響を与える可能性があります。
グラフの情報だけでなく、Webを検索してピックアップした情報も盛り込んでくれます。
画像にない情報を返答することも
今回Bingに依頼をする際、
「2022年1月」から「2023年6月」までの期間の棒グラフです。
「2022年1月」の値は100.3 、「2023年6月」の値は 105.2 です。
と目盛りに関する情報を提供した方がよいことがわかりました。
ただ、上記のようなポイントはすんなりと得られたわけではありません。
ここに至るまでに多少試行錯誤しています。
まず最初は、棒グラフでなく折れ線グラフを使っていました。
以下の内容で質問しました。
以下の画像は消費者物価指数のグラフです。
分析できますか。
画像によると、消費者物価指数は2020年2月21日から2020年3月25日までの期間において、上昇傾向にありました。ç。この期間中にはいくつかの下落や上昇がありましたが、全体的には**約2.7%**の増加となりました。
画像から読み取れることは、この期間において日本の物価水準が高まったということです。これは、新型コロナウイルス感染症の影響で需要や供給が変化したことや、円安傾向があったことなどが要因として考えられます2。しかし、この指数は生鮮食品を除いているため、実際の世帯の生活費とは異なる場合もあります。また、この指数は一時的な変動を反映しているだけで、長期的なインフレやデフレの判断には不十分です。
「2020年2月21日から2020年3月25日までの期間において」や「2020年2月21日から2020年3月25日までの期間において」など、こちらが用意したグラフには入ってない情報が返事として返ってきています。
グラフよりもWebの情報を優先する、もしくは補ってしまうことがあるようです。
違うグラフの説明が始まることも
次は縦棒グラフに変更してこう聞きました。
それでは、こちらの画像のグラフを解析してください。
はい、できます。画像によると、生産と販売のデータを示す棒グラフです。2022年2月21日から2022年2月25日までの期間において、生産と販売の値が変動しています。2022年2月21日には100.7でしたが、2022年2月25日には105.2に達しました。この期間中には約4.5の増加となりました。
画像から読み取れることは、この期間において生産と販売の活動が活発になったということです。これは、需要や供給が増えたことや、市場環境が改善したことなどが要因として考えられます。しかし、このグラフは生産と販売の具体的な品目や数量を示していないため、実際の業績や利益とは異なる場合もあります。また、このグラフは短期的な変動を反映しているだけで、長期的な成長や競争力の判断には不十分です。
目盛りの情報だけでなく、何かの「生産と販売のデータ」という間違いも起こりました。
その後、何度かやりとりをしましたが、なかなかうまくいきませんでした。
「中国の消费者物价指数」という返事をもらったこともあります。
「何のグラフか」も伝えた方がいいようです。
トピックを変える
10数回の対話の結果、この文章で進めることにしました。
それでは、こちらの画像のグラフを解析してください。
「消費者物価指数」のグラフです。 横軸の最初の目盛りは「2022年1月」という表記が90度左回転しています。
以下2点、忘れないでください。
「2022年1月」から「2023年6月」までの期間の棒グラフです。
「2022年1月」の値は100.3 、「2023年6月」の値は 105.2 です。
しかし、何度やっても以下のように軸の値を読み違えたりします。
最も高い値が1つだけでなく、「105.2と104.8」と2つを指摘する矛盾も出始めました。
画像によると、消費者物価指数(CPI)は2022年1月から2023年6月までの期間において、変動しています。消費者物価指数(CPI)は2022年4月と2023年1月に最も高く、それぞれ105.2と104.8でした。また、消費者物価指数(CPI)は2022年9月に最も低く、100.7でした。
画像から読み取れることは、この期間において日本の物価水準が高まったり低下したりしたということです。これは、新型コロナウイルス感染症の影響で需要や供給が変化したことや、円安傾向があったことなどが要因として考えられます。しかし、この指数は生鮮食品を除いているため、実際の世帯の生活費とは異なる場合もあります。また、この指数は一時的な変動を反映しているだけで、長期的なインフレやデフレの判断には不十分です。
やりとりを続けた対話を覚えているからか、たまに直前の質問より前の情報が顔を出すこともありました。
「新しいトピック」に切り替えることで、解決しました(つもりでいます)。
5つのポイント
今回の対話から得たポイントは以下5つです。
- 何のグラフか伝える
- できるものは横棒グラフにする
- グラフの測定範囲(例えばx軸の範囲)を知らせる
- 測定値の情報(例えば始点と終点のy軸の値)も知らせる
- トピックを切り替える(スレッドを変える)
上記を反映したやりとりが、冒頭の吹き出しのやり取りになります。
プロンプトを工夫すればもっと分析力が向上しそうです。